かわむらの
日々

帯合わせ

そろそろ秋を感じたい

お盆が明けて、テレビからはUターンラッシュの報道などが入ってくるようになりました。自然と今年の夏も終わりに向かっているんだなと感じますが‥‥そんな気分にさせてくれないほどの暑さが続いてますね。

それでも、店内は季節を先に進めなくてはと夏物をしまい、秋を感じられる陳列に変えてきております。

店内中央に飾ったのがこちら。村山刺繍店制作の染九寸名古屋帯「吹き寄せ」です。

秋風に落ち葉が舞う一瞬を捉えた風情あるこの吹き寄せは、着物は元より和菓子などにも多用される日本的美意識に溢れる文様です。見えないはずの風や秋の乾いた空気感まで連想させる、味わい深さがありますね。

季節を愉しむという、和装文化の真髄を見る思いがしますが、これを飾った店内から外を見ると真夏の強い日差しが照りつけています。秋と呼ばれる時期になっても真夏の暑さが続く昨今、秋を感じる時は訪れてくれるのだろうかと一抹の不安を感じないわけでもありません。

(ハラ文)

照りつけられて消耗する時期を過ぎ、気温も下がりほっとできる秋の感覚を、今年もぜひ味わいたいものです。

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