かわむらの
日々

帯合わせ

鳥獣戯画の帯合わせ

定点観測です。昨日夕方、商店街駐車場から見た富士山。写真がうまくないので分かりにくいかもしれませんが、きれいな赤富士になっていました。この季節に赤富士がきれいなんて、かなり珍しいことですよね。雪を抱くのはいつになることやら。

年の瀬も近くなってきましたが、昨日はまた新しい品が上がってきました。今日はその中から一点を取り上げて、ちょっと遊んでみます。

フジモトさんからの一品、塩瀬地に手描き友禅の鳥獣戯画文様。

友禅で糸目を引く場合、糊糸目とゴム糸目の違いがありますが、フジモトさんでは真糊を使った本糸目友禅が採用されています。扱いに手がかかり難しいことからゴム糸目に比べ少なくなってきていますが、柔らかく微妙な線の揺らぎ表現はやはりこちらに軍配が上がりますね。表現として、どちらに優劣があるというわけではないですけどね。

小紋にのせていってみます。まずは北川の手挿し。戯れている彼らの姿が、よりほのぼのとした光景に見えます。

万葉染織の摺友禅。意匠化された葵の流れが帯の中と馴染むかな、という感じで。

フジモトのヤツデ文様。キリッとした緊張感のある組み合わせです。ウサギが悪いことしてるように見えてくるのは自分だけでしょうか。

最後に、千切屋の一品。色も共通性がありますし具象的な柄でもないから、やはり合いますね。個人的には割と好きです、こういう感じ。

新しい品々も、順次「商品紹介」ページにアップしていきます。このホームページでは、こちらと同時に「商品紹介」も動かしていきますので、そちらもぜひご覧ください。宜しくお願い致します。

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