かわむらの
日々

帯合わせ

鳥獣戯画を重ねてみた

腰を痛めてもうすぐ一週間、立って動けるようになってきてはいるのですが、やはりまだ違和感がありぎこちない動きになってしまいます。前にも書きましたが、その動きは正に狂言(の物真似をしてる人)のよう。「ソロリソロリ」と言った感じです。

事情を分かっていらっしゃるお客様は大丈夫でしょうが、そうでない方には変な動きの呉服屋だと思われてるかもしれないですね。特に、体を屈める位置にある足袋を取り出す時のソロリソロリぶりがどう思われたか、些か不安です。

今日は店内陳列より、この組み合わせを。

フジモトの小紋に博多原田織物の小袋帯。実際にはあまりやらない合わせ方ですが、鳥獣戯画モチーフを重ねてみました。「あまりやらない」と自分で言いつつ、ネガポジ反転したような感覚で、これはこれで有りなんじゃないかと思っているところです。だから店内陳列してみたのですけれどね。

後ろは千切屋の小紋に、やはり博多の小袋帯の組み合わせ。小紋としても良いのですが、前の一式の上に掛ける羽織にしても面白いなと思っております。どちらも文様に躍動感と言うか動きを感じさせますし、それでいて全体的に落ち着きもあり、ぜひおすすめしたい感覚です。

それはそうと、自分も早く鳥獣戯画のように飛んだり跳ねたりしたいですね。健康第一を痛感する今日この頃です。

©呉服のかわむら