かわむらの
日々

着物

春らしく

暖かくて過ごしやすい日になりましたね。この先三日間ほどは高い気温で推移するようです。寒いよりは気分も上がりますね。心なしか外を歩く人たちの足取りも軽く見えます。今はそういう表現が憚れるのでしょうが、まさに「お出かけ日和」といった感じです。

店の陳列を少し変えてみました。まずはウィンドウ。

当地では今が盛りを迎えた梅を濡れ描きで表した振袖(醒ヶ井制作)と、西陣おおばの袋帯。柔らかで明るい春の雰囲気を表現したく飾ってみました。

真ん中の島には北川の小紋を二点。

絞りとカチン摺更紗の市松に載せてみたのは、本つづれ勝山の爪織つづれ八寸帯。明け方の空を意匠化した帯ですが、その柔らかな色合いは春の空気を感じさせます。文様として季節を限定する要素は少ないので、違う季節にはまた違う捉え方で紹介するかもしれませんけどね。ご容赦くださいね。

もう一点は手挿しの総柄にフジモトの塩瀬染帯。前にもここで取り上げている組み合わせです。こちらもよく見ていくと「春?」と感じる部分があるかもしれませんが、全体的な明るさを一緒によろこんでいただけたら幸いです。

寒の戻りも予報されていますが、そうしながらも段々と暖かくなっていくのでしょう。それと共に、社会全体の雰囲気も暖かく明るくなっていってくれることを望みます。せめて明るい文様を取り上げることで、目にされた方々の気持ちを上げていければなと思う今日この頃です。

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