かわむらの
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春のコート、羽織

三月を迎え、以前と比べて暖かい日が続いています。子供の勧めで去年からやっている「あつまれどうぶつの森」でも、昨日からガラリと春の感じに変わりました。三月になると獲れるといわれていたタカアシガニも早々にゲットでき、ひとり満足している四十路の春です。

思い返せば、コロナが騒がれだしてちょうど一年ということになりますね。我が家でも春休みのお出かけを色々と予定していましたが、去年はすべて中止してしまいました。代わりに子供とあつ森などしていたわけで、それが一年を迎えたことに対して何だか感慨深いものがあります。

まだまだ予断は許さない状況ではありますが、私たち自身も周囲も去年の不安感とは全く違う気持ちにいますし、店の方にも活気が戻ってきました。春を迎えるのはそれでなくとも明るいものですが、今年はよりその明るさを有り難く感じられています。

今日はそんな春らしい紹介品です。

紋紗の着尺でこれからの季節の羽織、コートをご提案。まずは染の一富士さんの一品。大柄の雪輪が印象的です。

一富士さんの同じ手で葵。この紗も織るのが年々大変になってきているようですね。丁寧な引染めで地紋を浮き出させます。

続いては、山崎一弘さんの墨流し染。深い黒地に朦朧とした墨流しが映えます。

最後は羅の一品。透け感とぼかしで幅広く使えます。

実際には春に限定せず、スリーシーズンコートとして使っていただけるものです。まあしかし、まだ花冷えなどと言われている時にさりげなく羽織るのがお洒落な感じがしますよね。

今年は少しずつ出られる範囲も広がっていきそうですから、こういったアイテムを増やしていくのも良いかもしれませんね。紋紗の着尺や羽尺はまだまだ他にもありますので、機会を見てまたここに取り上げてみます。

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