かわむらの
日々

着物

絞り着尺を春物羽織、コートに

よく晴れて暖かい日曜日です。店の中から外を見ていると、日差しの明るさが以前とは全く違ってきていることに気づかされます。気分も明るくなりますね。長年悩まされてきた花粉症も出ない今年、今のところ春の心地よさを満喫できています。

自然と外に出かけたくなるシーズンですが、日が落ちればまだまだ肌寒さを感じるもの。着物姿にも上に一枚羽織るものが必要になります。今日は一点選び、春の羽織、コート姿を提案してみようと思います。

紋紗の地に絞りで蝶を表した着尺。染の醒ヶ井が旧知の絞り職人さんに依頼して制作したものです。地紋の萩は夏物らしいモチーフですが、地色や柄の蝶に春らしさを感じる一品です。軽いお出かけでの着用を想定して、小紋と合わせてみます。

まずは、染の北川制作の小紋、摺り友禅の毬文様。地色も柄も可愛らしさがあり、今の季節には相応しい一品です。色も雰囲気も同系の感覚ですね。

千切屋制作の小紋、花七宝。上の北川と同じく、同系の色と雰囲気。春らしさを感じていただくべく合わせてみました。

濃地も選んでみます。フジモトのシケ引き市松文。地紋が浮き出されて、良い感じです。

万葉の摺り友禅小紋。地色の系統を離した合わせ方です。

柄が賑やかでない感覚なので、基本的に幅広く合わせられるでしょうね。同時に、季節も春から初秋まで長く楽しめます。なかなか優れものだということを再発見しました。また別のものを選んで、こういった組み合わせ例を紹介していこうと思います。

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