かわむらの
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着物

絹紅梅に長板染

ゴールデンウィークに入って、おかげさまで日々忙しくさせてもらっています。このホームページをご覧になって来店されるお客様も多く、振袖販売について冷淡な態度を取っている当店に振袖のお客様が続いているという珍事も起きています。

「地方の呉服店」=「振袖屋」と見られる風潮が嫌いなだけで、決して振袖を扱わないわけではなく、むしろ常に良い品を探して集めています。しかし上記の理由から振袖をウィンドウに飾ることなどが非常に少ないため、人によっては振袖を扱っていないか、すごく消極的な店だと思われている節があるようです。その辺りは少し悩ましいところでしたが、このホームページを作って商品紹介を始めたところ、そこから興味を持ってご来店いただける方が増えてきました。有難いことです。

同時に、夏物も好調なスタートを切ることが出来ています。残念ながら今年も夏のイベントの中止が次々に発表されていますが、日常の気分に変化を与えるためとか、着物を着る生活をスタートさせてみようという方が着実に増えて来ているようです。こういう相談を頂くのも、呉服屋としては非常に嬉しいことですね。楽しい毎日を過ごさせていただいています。

今日は、やはり夏物アイテムから長板染を紹介します。

涼やかな絹紅梅地に長板中型染。その名の通り、長い板(樅の一枚板。長さ約650cm)に生地を張り、その上で型付けをして染め上げる技法です。浴衣の染技法としては歴史が古く、江戸時代から続いています。別名を江戸中型と言ったりもしますね。例に漏れず減少傾向が続いています。

他にはこんな感じがあります。

伝統的技法ですが、少し現代的な感覚も取り入れた柄を意識して選んであります。絹紅梅の軽やかな風合いも、ぜひ味わっていただきたいですね。

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